ο Cetiの増光(2019/11/1)

くじら座のミラが9月下旬から増光中.
2019/11/6 23:31を追加します.

201911962331_oCeti
スカイモニターTENGENで2019/11/1と2018/11/1を比べる.

omicron ceti_mira_20191101-20181101_by_tengen

2019/09/25 02:19の状態を追加

201909250219

スカイモニターTENGENのドーム4代目に交換

2019年8月9日夕方,SJ君とともにスカイモニターTENGENのドームを四代目に交換しました.
7年5カ月程度で3台.2年数カ月/1台です.

KIMG2475

(アクリルショップはざいやさんのドームはおすすめです.)

 


交換後初の明らかな流星.

 20190810041520_20190810041522_

まだ,雨を経験していないので,浸水対策の完全さが心配です.台風が現在近づいています.

流星か?人工衛星か?

梅雨も明け、夜空も美しい時期になりました。

もうすぐ三大流星群の一つであるペルセウス座流星群が極大を迎えます。天文屋にとってはウハウハなシーズンなので例のごとく三脚を立ててカメラを設置していました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の撮影で注目したのは上の写真です。

南に見える星たちをほぼ直角に横切る流星らしきものが映り込んでいました。

しかし拡大して見ると、どうにも流星にしては軌跡が綺麗すぎるようです。伊代野先生に相談すると、ものによっては人工衛星もこのように見える場合もあるとのこと。本当に流星なのか分析してみました。

2019_08_09

流星と思われる2つの軌跡を拡大したもの(画像1)と人工衛星と思われる軌跡を拡大したもの(画像2)を用意し、ImageJでそれぞれの軌跡上の各ピクセル毎の明るさをグラフ化しました。縦軸が明るさ、横軸が場所を表します。

3つのグラフを比較してみます。上図と中央図は流星と思われる地点において山を描いたようなグラフになっているのがわかります。人工衛星と思われる下図においては、この軌跡は多少変動はあるものの、ほぼ一定の明るさで通過したのだと思われます。

流星は地球大気に突入して発光する現象であるため、このような撮影の仕方だと段々明るくなって段々暗く見えます。人工衛星が明るく見えるのは太陽光を反射しているからなので、明るさは一定のはずです。

したがって今回の画像1の軌跡は流星であると判断できました。

また、ペルセウス座流星群の放射点を考慮すると、長くて明るい方の軌跡はペルセウス座流星群だと思われます。

 

これからペルセウス座流星群は見頃を迎えるので天気の良い夜は空を見てみてください。

虫よけスプレーを忘れずに。。

Glibw32を使い続ける

以前にも書きましたが,Glibw32のrunge-kutta法は使い易い。
VS2013でも以下のようにすれば,使えます。
最終更新2014/11です。Legendary libraryです。
 
 
#define _CRT_SECURE_NO_WARNINGS
#include <stdio.h>
#include <tchar.h>

#define _USE_MATH_DEFINES
#include<math.h>
#include"glibw32.h"

#pragma comment(lib,"glibv32.lib")


debug mode で実行!

プロジェクトのプロパティー>リンカー>入力
特定の既定ののライブラリーの無視 libc.lib


プロジェクトのプロパティー>リンカー>詳細設定ー>安全な例外ハンドラを含むイメージ
いいえ (/SAFESEH:NO)
 

梅雨時期に現れた満天の星空を見る

今年の梅雨は長い。

 

7月下旬でようやく九州南部が梅雨明けした頃です。

この時期は空を見上げても見渡す限り雲しかありません。

 

しかし7月16日はその限りではありませんでした。太陽が沈んでから雲が流れ、梅雨時期とは思えない満天の星空が見え始めました。どうやら天は私たちの味方のようです。

 

というのも、10日に土星が「衝(太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のこと。この時、地球と惑星との距離が近くなるため明るく見える。)」であったため明るさが健在で、その近くに木星も確認でき、また7月半ばは、月が土星の近くを通過して見えます。つまり月と惑星2つが同時に見える絶好の機会であったのです。

image↓撮影した写真。↑その写真におよそ対応する星図

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

image_1

↓おとめ座付近。↑その写真におよそ対応する星図。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

木星が「衝」

惑星は様々な星座を形作っている恒星と違い、天球上(夜空)では少々不規則な動きをします。そのような、惑星の天球上の位置や動きに関連する現象を惑星現象といいます。

 

11日、惑星現象のひとつである「衝」という現象が木星で見られました。

「衝」とは、地球より外側の惑星が太陽と正反対の位置にくることで、0時0分に南中します。太陽―地球―惑星という一直線(2次元的に)の位置関係にあり、つまり惑星版の満月みたいなものです。

 

ちょうど日付が変わるころ、真南の空にひときわ輝く木星が観測できました。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA

写真中央の明るい星が木星で、へびつかい座に位置しています。また、その南にさそり座、東にいて座が確認できます。いて座の弓の部分にかすかに天の川をとらえることができました。

 

惑星現象はそう頻繁に起こるものではありませんが、太陽系の中での地球の位置を考えるのに良い機会です。

6月は22日に海王星が「留」、24日に水星が「東方最大離角」を迎えます。

ぜひ空を見上げてみてください。