惑星は様々な星座を形作っている恒星と違い、天球上(夜空)では少々不規則な動きをします。そのような、惑星の天球上の位置や動きに関連する現象を惑星現象といいます。

 

11日、惑星現象のひとつである「衝」という現象が木星で見られました。

「衝」とは、地球より外側の惑星が太陽と正反対の位置にくることで、0時0分に南中します。太陽―地球―惑星という一直線(2次元的に)の位置関係にあり、つまり惑星版の満月みたいなものです。

 

ちょうど日付が変わるころ、真南の空にひときわ輝く木星が観測できました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

写真中央の明るい星が木星で、へびつかい座に位置しています。また、その南にさそり座、東にいて座が確認できます。いて座の弓の部分にかすかに天の川をとらえることができました。

 

惑星現象はそう頻繁に起こるものではありませんが、太陽系の中での地球の位置を考えるのに良い機会です。

6月は22日に海王星が「留」、24日に水星が「東方最大離角」を迎えます。

ぜひ空を見上げてみてください。