10月1日に岡山理科大学で行われた、キッズスペースパーク(岡山青年会議所主催)にブースを出展しました。
隕石の展示・分析体験、真空実験、探査機操縦体験を行いました。
隕石の展示では、研究室に所蔵している小惑星起源、小惑星ベスタ起源、月起源、火星起源の隕石を展示し、4年生が解説を行いました。
また偏光顕微鏡による小惑星起源隕石の観察も行いました。
隕石の分析体験では、株式会社エビデントの協力をえて、ハンドヘルド型蛍光X線装置や、火星探査機に搭載された分析器を汎用化したXRDについて展示と体験を行いました。
真空実験では、真空槽の中に風船やドローンをいれ、地球と宇宙の違いを学びました。
探査機操縦体験では、天体表層の砂礫(レゴリス)を想定し、子供たちに砂の上を走りやすいタイヤの形を考えてもらい、レースを行いました。
基礎理学科の1年生から4年生および科学ボランティアセンター、天文部と多くの学生にお手伝いをいただきました。御礼申し上げます。
イベントの様子は、KSB放送やRSK山陽放送にて放送されました。
KSBニュースRSK山陽放送
岡山理科大学の50周年記念館で、公開講座が開催されます。
12月3日を担当し、隕石について解説します。
まだ募集は始まっていませんが、ご興味のある方はご参加ください。
山の寺子屋
新原研究室がかかわっている論文が国際誌に採択され、プレスリリースが発出されました。
千葉工業大学を中心とした研究グループで衝撃回収実験を行っています。
くわしくは、以下のプレスリリースをご覧ください。
プレスリリース
毎年3月には、Lunar and Planetary Science Conference(月惑星科学会)がNASAジョンソン宇宙センターがあるテキサス州ヒューストン近くのWoodlandsにて行われます。
今年は3月7日から11日まで対面とオンラインのバーチャルでおこなわれました。バーチャルでの参加は時差が15時間ということもあり大変です。
新原研究室では共著を含めて6件の発表をおこないました。
CALCIUM DISTRIBUTION IN ELEPHANT MORAINE A79001: COMPARISON WITH OTHER MARTIAN METEORITES
SHOCK RECOVERY OF GRANITE WITH A DECAYING SHOCK WAVE: FRAGMENTATION, FORMATION OF STISHOVITE, AND ONSET OF MELTING AT LOW (<20 GPa) SHOCK PRESSURE
SHOCK EFFECTS IN PRE-HEATED BASALT: SEARCH FOR THE CRITERIA FOR PRODUCING MOSAICISM.
SHOCK RECOVERY OF GRANITE WITH A DECAYING SHOCK WAVE: FEATHER FEATURES FORMATION IN QUARTZ
Preliminary developments of simplified lunar regolith simulants for Japanese future lunar missions
PERMITTIVITY OF LUNAR SUBSURFACE AT UFH BAND BASED ON LABORATORY EXPERIMENT: IMPLICATIONS FOR LUNAR GPR MISSIONS
当研究室では、宇宙物質、特に隕石試料の分析を通じて、太陽系の起源や進化過程の理解を目指しています。
また、火星での過去から現在にかけての生命生存可能性を探る、アストロバイオロジー分野の研究にも取り組んでいます。
興味のある学生はD2号館3Fにお越しください。
当研究室希望の学生は以下の授業の履修してください:地球科学I、地球科学II、地学実験、鉱物科学、環境地球化学、地球科学実験
また、そのほかの地学系科目の履修をお勧めします。
2022年度 宇宙物質科学研究室ゼミは火曜日の15:00~です。研究室以外の学生で参加希望の方は、新原まで連絡ください。
新原研究室紹介(youtube)
肉眼ではなかなか見えないですが、望遠鏡でその姿をとらえました。
この彗星はいま見逃すと二度と太陽系には戻ってきません。
過去に彗星として活動していた天体で、現在その活動がおわり小惑星となったものを枯渇彗星と言っていますが、まだどのようなものでできているかはわかっていません。
一説によると炭素質隕石に似た物質でできているとも言われています。
