2022 年度 応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会で大学院生が研究成果報告
2022年7月30日(土)に香川大学教育学部で開催された「2022 年度 応用物理・物理系学会中国四国支部 合同学術講演会」において、理学研究科修士課程総合理学専攻2年生の村上君が、「原子核乾板搭載気球による宇宙ガンマ線観測実験(GRAINEプロジェクト)における原子核乾板プロテクションコートの評価」(要旨集タイトル:GRAINE 計画2023 年フライトに向けての原子核乾板評価 Nuclear emulsion film evaluation for the 2023 flight of the GRAINE project)の講演を行いました。
GRAINE実験は、原子核乾板をガンマ線検出器として気球に搭載し、宇宙ガンマ線を観測する名大・神戸大との共同研究です。2023年4月に3度目の気球実験の予定で準備を進めています。passive検出器に独自の時間分解能システムを搭載し、ゴンドラの姿勢をスターカメラで決定することで、原子核乾板による天体観測を可能にしました。大面積・長時間フライトを実現するために、原子核乾板に対して新たな技術であるPC(プロテクションコート)を導入しました。村上君は、岡山理科大学におけるPCの中心メンバーです。
村上君は、PCとスターカメラの低温試験を担当し、最適条件を求めるために実験を繰り返してきました。この成果が、2023年のオーストラリアでの気球フライトに活用されます。