基礎理出身の杉さんが日本写真学会で発表しました

 大学院理工学研究科修士1年の杉さんが、2024年画像関連学会連合会第10回合同秋季大会の日本写真学会会場で、11月22日に口頭発表を行いました。タイトルは「GRAINE2023年豪州気球実験機械学習による宇宙線原子核飛跡の検出」です。ピラミッドの透視実験で最近脚光を浴びている、原子核乾板を使用して、宇宙線原子核の組成を観測・同定する為に、機械学習(Faster
R-CNN)を導入し、元素の自動認識を行いました。杉さんは、名古屋大学神戸大学との共同研究である宇宙ガンマ線観測計画(GRAINE実験)に参画し、機械学習などの最新の画像認識技術を応用することで、原子核乾板中から宇宙線原子核組成の直接観測を推進しています。
 発表後は、機械学習やGRAINE実験について質疑があり、多くの大学の研究者と議論を深めていました。また、その議論の中から新たな解析のヒントも得られたようです。今後の進展が楽しみです