3次元曲面をもつグラフェンの電気伝導物性に関する新しい論文が出版されました.

炭素の2次元シートであるグラフェンを立体的に張り合わせた3次元グラフェンと呼ばれる物質の性質に関する報告です. トポロジカル欠陥と呼ばれる炭素の5,7,8員環構造や3次元的に曲がった曲面によりグラフェンが持つディラック電子が散乱される様子を磁場中電気伝導度から観測しました. 3次元グラフェンのデバイス化において性能指標となる結果です. 筑波大学、東北大学、大阪大学、東京大学、理化学研究所との共同研究です。共同研究者の皆様に感謝いたします。本研究室最初のオリジナル論文になります.

“Dirac Fermion Kinetics in 3D Curved Graphene”,
Yoichi Tanabe*, Yoshikazu Ito*, Katsuaki Sugawara, Mikito Koshino, Shojiro Kimura, Tomoya Naito, Isaac Johnson, Takashi Takahashi, Mingwei Chen*,
Advanced Materials, 2020, 32, 2005838. https://doi.org/10.1002/adma.202005838

プレスリリースhttps://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/jp/news/press/2020/20201105_001310.html

11/5付 日本経済新聞電子版に掲載されました。https://r.nikkei.com/article/DGXLRSP542811_05112020000000

12/10付 日刊工業新聞21面に掲載されました。

海外のニュースサイトに掲載されました:https://wiley.altmetric.com/details/92020636/news

矢野経済研究所が発行する月刊紙 Yano E plusに3次元曲面グラフェンの特集記事が掲載されました。https://www.yano.co.jp/eplus/yearly.php?year=2021