野外実践指導実習 in 竹枝 旭川かいぼり調査

2025年11月2日、建部町竹枝地区の旭川で開催された「旭川かいぼり調査」(主催:旭川かいぼり調査実行委員会、岡山市公式サイト)に基礎理学科の学生が参加し、野外実践指導実習を行いました。

学生たちは旭川に生息する魚類などの採取・同定調査を実施し、その種類と個体数を記録しました。その結果、旭川には非常に多様な生物が生息していることが明らかになりました。

中でも、水質が良好で河床環境の整った場所に生息するアカザが多く確認されました。アカザは河川改修などの影響により生息地が減少しており、環境省レッドリストにおいて絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種です。今回の調査を通じて、旭川の自然環境の豊かさと、その保全の重要性を改めて実感しました。

また、かいぼり調査と並行して「水質調査」も実施しました。学生たちはバケツを用いて川の中央部の水を採取し、BTB溶液によるpH測定や電気伝導度の測定を行いました。その結果、旭川の水質は良好であることが確認されました。

さらに、3年生を中心とした野外実践指導実習では、「河床調査」として旭川河原に方形区を設置し、内部の石の配置や大きさを観察しました。これにより、流速や流れの特徴、河床の安定性など、河川環境の物理的特性を科学的に把握することができました。自然環境の中で実際のデータを収集しながら学ぶ、貴重な実習となりました。

調査終了後は、地元の皆さまが用意してくださったうどんとおにぎり、建部町のヨーグルトをいただきました。冷えた体に温かいうどんがしみわたり、心も体も温まるひとときとなりました。ご準備くださった地域の皆さまに、心より感謝申し上げます。

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