基礎理学科3年次秋学科講義「情報システム2」の一コマを使って,10月31日(金)に岡山地方気象台を見学しました.
気象情報システムやアメダス,気象庁の仕事などの話を説明して頂きました.今回は気象情報官の方から説明があり,その説明の後半には自ら開発された”ドップラーレーダデータから関西空港周辺で発生するマイクロバースト・ダウンバースト・シアーラインアラートシステム”の話がありました.引率していった教員は興味津々でした.学生さんには少し難しいかもしれません.しかし,開発者の方からの話は迫力満点でした.
現業室の見学では,天気予報の元となるデータ収集システム,情報提供システム,情報収集システム,配信システム,防災システム,地震速報のシステムなどを見ることができました.通信では,TCP/IP2系統が用意されれいるので通常は帯域に余裕があるが,緊急地震速報時にはすべて使い果たすほどの通信となるなど,緊迫した話も聞くことができました.
最後に,岡山地方気象台入り口付近にあるアメダスの説明をしていただきました.観測した生データはすべて気象庁に転送され,品質管理された後各気象台で閲覧することができるようになっているとのことでした.また,2014年12月には大型ショッピングモールが気象台のすぐ近くにオープンするため,観測機器の大部分は,今年度中に岡山大学敷地内に移設することになったそうです.
情報システムの勉強としては,アンバンドル化やJ2EE,TCP/IPなどの利用形態を知ることができました.また,科学な側面では,EEW,プレスリップ,ダウンバースト,マイクロバースト,シアーライン,V1,V2速度などが出てきました.
ご対応頂いた岡山地方気象台の皆様,ありがとうございました.