超高圧物性科学って何?
森研究室の専門は超高圧物質科学です。女性の憧れでもあるダイヤモンドを2つ準備してそれらの間に調べたい物質を置いて挟みこむ。そうすれば超高圧状態が出来ます。しかしその領域は非常に小さく200ミクロン以下のサイズです。そこからの弱い信号を得るためにレーザーや放射光(SPring -8、ESRF, PF、UV-SOR, CHESS・・・)といった強力な光を利用します。またIT革命に取り残されることなく科学技術計算をはじめ測定装置の制御、プレゼンテーションなど計算機を積極的に活用しています。
しかしながら、それらの研究内容は遠い未来の研究と感じる学生が多いようなので、最近ではもう少しソフトなものを対象にした研究や実社会に応用できるような研究もしています。

応用の一つに挙げられるのが熱電変換材料です。熱エネルギーを電気エネルギーに変換する材料のことで、排熱回収の観点から近年非常に注目されています。
それ以外にも、生物(生体や卵、種子、食品)に圧力をかけてみたり、携帯電話などに使用されているコイルやコンデンサの様子を調べてみたり・・・

構成員 教員 大学院生 学部生
卒業研究 プログラム関連 装置開発 放射光実験
  高圧と生物 高圧合成 プレス実験
講義 物理学実験 物理化学 情報関連
  大学院    
研究 論文 国際会議 学会発表(国内)
  報告書 外部資金獲得状況  
その他 出張講義 アルバム  

 

どんな学生さんに来てほしいかというと・・・。
物質光科学という枠組みにとらわれず以下のどれかに当てはまる人がいたら是非当研究室を訪問してください。

* 放射光施設において最先端の実験設備と装置を使って、世界で初めてのデータを取ってみたい人
* 他大学や他研究所との共同研究を通じて大きな視野で研究を行ってみたいと思っている人
* 生物(生物や食品)に圧力をかけたらどうなるの?という疑問にチャレンジしたい人
* 将来、教育関連の仕事を目指していて、教材開発に取り組みたい人
* コンピューターを使った機器制御プログラムの開発やネットワーク構築に興味ある人
* 工作機器を操作して、研究に役立つツールを設計・製作してみたい人
* 単に大学生活(理系大学の研究生活)をエンジョイしたい人。(ただし、その場合は体力もしくは肝力が必要)
* せっかく理系大学に来たのだから物質科学を極め、出来れば大学院進学を目指している人
などなど・・・基本的には本人の希望を元に研究テーマを決定してきます。
なお良いデータが出た人には学会発表も積極的に参加・発表してもらっています。