「環の表現」そして「花粉が解き明かす過去」(5月)
5月14日に総合理学コロキウムと大学院進学説明会が行われました.コロキウムでは,荒谷教員と藤木教員がそれぞれ「環の表現論入門」および「花粉が解き明かす過去」の題目で講演されました.
荒谷 督司 先生「環の表現論入門」
線形代数学で学ぶ内容は様々な見方をすることが可能であり,その一つとして体(たい)上の線形空間とその間の線形写像を分類しているとみることができる.
荒谷教員は環上の空間の分類をされているという話をされました.
(注:体とは加法,減法,乗法,除法が自由にできる集合であり,環とは,加法,減法,乗法が自由にできる集合のことである.)
線形代数学で学ぶ内容は様々な見方をすることが可能であり,その一つとして体(たい)上の線形空間とその間の線形写像を分類しているとみることができる.
荒谷教員は環上の空間の分類をされているという話をされました.
(注:体とは加法,減法,乗法,除法が自由にできる集合であり,環とは,加法,減法,乗法が自由にできる集合のことである.)
藤木 利之 先生「花粉が解き明かす過去」
暖かい地方には暖かい地方に生息する植物が繁栄し,逆に寒い地方には寒い地方に生息する植物が繁栄する.したがって,古い地層から採取される花粉を見ることで,その地方が当時どのような環境であったのかを知ることができる.
クック諸島は人類が最後に到達した地域であるといわれている.藤木教員達が調べたところによると,ある時代を境にして樹木の花粉が急激になくなり,代わりに草花の花粉が増えた形跡がある.これは,その時代に人類がクック諸島に入ることにより,土地の開墾や家を建設するために樹木を切り,そこに草花が生えてきた結果ではないかと推察される.したがって,その時代を特定することができれば,それがクック諸島に人類が到達した時代になるのではないかという話をされました.
コロキウムの後,総合理学専攻の大学院進学説明会がありました.この大学院進学説明会は20日(水)にも行なわれます.総合理学専攻の大学院進学を考えている人で,14日の説明会に参加できなかった人,もう一度説明を聞きたい人は参加してください.