「酸とアルカリ?」と「生物多様性の・・」(12月)

基礎理学科理数系教員コース科目「理科教材開発指導」の中学校理科実験の実演が大詰めです. 

一つ目は「酸とアルカリを混ぜるとどうなるか」です.薄い塩酸にBTB溶液を取り分け,水酸化ナトリウムをピペットで少しずつ加える実験です.黄色から青色へと変わる途中の一瞬に緑色があります.慎重に実験を行います.やっと出来上がった3種類の溶液に,マグネシウムリボンを入れ,気体発生の有無を確かめました.酸とアルカリがお互いの性質を打ち消し合う中和反応の勉強です.入念に準備し,コツを掴んだ上での実験指導でした.
次に,「生物多様性」の実験です.大きな工夫として紙コップを使った生物多様性のモデルを作り,今日の観察テーマはこの部分の土壌生物であると示しました.その後,事前に準備した土とツルグレン装置で採取した土壌生物の観察を行います.生態系,食物連鎖,食物網へと話を広げ,生物多様性の大切さを示しました.生物の実験・観察では,季節の要因や資料の多様性など考慮すべきことが沢山あり,答えを導く道筋が大切です.