「夏は野外実習だ!海篇」 海洋生物・地質・星の調査にチャレンジ!(8月)

2014年8月26,27,28日2泊3日の「野外実践指導実習2海篇」が瀬戸内市前島にある加計学園前島研究所で開催されました. 

学園の付属研究・研修所なので,もちろん貸切です.
鏡のように美しい瀬戸内海を目前にしながら,瀬戸内の海の幸・山の幸に舌鼓をうちました.話が逸脱しました.
基礎理学科3年生理数系教員コースの30名弱が受講する「野外実践指導実習2海篇」では,前島の地質調査・化石調査,瀬戸内海の海洋生物の分類・調査(魚類,甲殻類など),ウニの発生観察(受精卵から原腸胚まで),夏の星座と望遠鏡による星の観察に取り組みました.前島を歩きながら露頭スポットを巡り,島の成り立ちや気候などを読み解くデータを集める巡検では,観察結果を野帳に記録していきます.3年生自ら瀬戸内海に入り,海洋生物を収集・分類・種同定を行います.蟹と一言で言っても,分類は至難の業でした.ウニの発生では,岡山大学臨海生物研究所の支援も受けながらの受精卵が細胞分裂を繰り返し,桑実胚,ふ化,原腸胚へと発生段階を時間とともに記録,撮影していきました.長時間にわたる生物の観察には大変時間がかかりましたが,まさに野外実習でしかできない経験でした.悪天候の合間に「天の川」が現れ観測が始まりました.さそり座のアンタレス近くにある球状星団M4の観測までは順調でしたが,雲も現れその後苦戦しました.少し時間をおいて再び雲が切れると,ペガススの秋の四辺形からアンドロメダ座にM31アンドロメダ大星雲も眼視で確認できたので,すぐに望遠鏡を向け一眼レフ直焦点で撮影も行うことができました.

3年生の野外実践指導実習2は,20日から蒜山高原で行った山篇とこの海篇で終了しました.
理数系教員コースのこの科目は,中学校・高等学校の理科の先生を目指す学生や理科に強い小学校教員を目指す学生が中心に受講しました.実践力を備えた教員を目指して,今後の頑張っていくことでしょう.