オオサンショウウオ(特別天然記念物)の生態調査(1月)

基礎理学科の環境生物学研究室(齋藤達昭准教授)のメンバーが1月16日に岡山県北部の鏡野町富村(旧苫田郡富村)に,国の特別天然記念物であり世界最大の 

両生類である「オオサンショウウオ」の生態調査に行きました.真冬の河川での調査は身を切る寒さとの戦いでもありますが,実は河川の水量が少ないこの時期だからこそできる調査であると齋藤先生の弁.何年にもわたり調査を続けてきた研究室では,オオサンショウウオの生息ポイントを熟知しており,定期的に訪れ,体長や体重,健康状態を調査しています.すべては,この天然記念物であるオオサンショウウオの保護のためです.そしてまた,オオサンショウウオが生息できるきれいな河川環境を保つことが,地球規模の環境を保つことにもなります.
写真は,風雪の河川で捕獲したオオサンショウウオの体長・体重などの計測後リリースする直前に体様を撮影しました.元来オオサンショウウオの性質はおとなしいとされていますが、身の危険を感じると大きな口で噛み付いてくることがあります.顎の力は強力で、人の指を食い千切ったと言う話もあるほどです.抱きかかえる二人の姿は,オオサンショウウオが重たいだけでなく,こわごわという感じもあります.
データは揃いつつあります.卒研・学会発表にまとめていく予定です.