2017年度幾何ゼミ卒業研究

春学期は"Topology of Numbers"を読みましたが、秋学期になって結局、一昨年度・昨年度の卒業研究(曲面上の正則閉曲線の回転数)の続きをしてもらうことになりました。とりあえず曲面としては向き付けられた完備ユークリッド的/双曲的曲面のみを考えて、その場合にすでにできている「回転数」Wの復習と、新たな正則不変量Iの導入、それらが一致することの証明を書いてもらっています。随時適当に分担を決めて、書いたものを幾何ゼミのファイルサーバ―にどんどんあげてもらっています。今月中になんとかまとまりそうです。

そのあと、向き付け不可能な曲面の場合に移るか、それとも発表の準備に移るかは未定。

2月に行われる卒研発表会に余裕で間に合うようなスケジュールになると嬉しいです。

 

3D地図

今日、9月卒業生の卒論発表会が開催されました。地学のN君一人の発表会でした。とても面白いサイトを教えてもらったので、発表会の後、早速遊んでみました。

そのサイト:地理院地図3D

http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/

好きな場所の立体地図を作ることができます。発表では3Dプリンタを使った模型の作成の話をされましたが、webページも作ることができます(ただしOSや対応ブラウザに制限があるようです)。

三野の地図と理大の地図を作ってみましたので、マウスでぐりぐりして遊んでみてください。

三野:

http://surgery.matrix.jp/ent/3d/mino/

理大キャンパス:

http://surgery.matrix.jp/ent/3d/ridai/

 

※おまけで大阪・天王寺七坂付近の3D地図もどうぞ。

http://surgery.matrix.jp/ent/3d/nanasaka/

Topology of Numbers (by Allen Hatcher)

2017年度のゼミ生には、アラン・ハッチャーさんの "Topology of Numbers" という教科書で腕慣らしをしてもらおうと思っています。ご自身のサイトで公開しておられます:

https://www.math.cornell.edu/~hatcher/

AMS(アメリカ数学会)の Open Math Notes のページからもダウンロードできますが、不具合があって各ページの最下部が読みづらいです。

https://www.ams.org/open-math-notes/omn-view-listing?listingId=110676

内容は「数」の話ですので代数学ですが、図形を使うので楽しめそうです。

レベルは大学の初年次程度。問題は「英語」ですね。