私は中学校で3年生数学の少人数授業を担当しています。基礎理学科では、5つの免許を取得できたうえ、指導案の書き方、授業の進め方など多くのことを学ぶことができました。しかし、それらは教員採用試験をパスするためのもので、現場では直接役立ったかと言えば、若干疑問を感じています。私は入学当時から教師を目指しておりました。また、前々から教師の現状を耳にしておりましたが、現実は本当に厳しいものがあります。特に授業外の業務の多さに驚いています。私の平均帰宅時間は22時です。日が変わることも多々あります。それでも、朝7時半には出勤をしています。土日も部活動の指導があり、休みがない情況です。それでも、生徒が授業中に理解したという顔をしてくれると、教師になってよかったと実感します。この感動があるから教師を目指したのだと思います。これから教師を目指す後輩たちに一言。生半可な気持ちで教師にはならない方が生徒のためです。また学生の時は指導されて当たり前の世界でしたが、教師になると積極的に聞かなければ誰も教示・指導してくれません。きっと消極的人は消えて行く世界だと思います。私はこの現状を乗り越え、一人前の教員になるため日々精進してゆきます。